「あなたの会社の評判を守る法」その12009年09月11日 23時27分41秒

図書の紹介です。
講談社現代新書「あなたの会社の評判を守る法」 久新 大四郎 著 2007年10月20日発行

 この本の目的は、製品不良などの問題で対応を誤り、無為に「会社の評判」を失墜させないようにすること。とあります。
 私は「プロフェッショナル・マインド」を教育のテーマの一つとしています。
その講義の中でも、企業の不祥事やその対応のまずさが企業イメージを損なってきたかを解説しています。
 本の扉に以下の文があります。「経営者や社員の判断・行為は、外注に出したりするものではありません。『会社の評判』は、けっして『金で買えるもの』ではないのです」

 「コーポレート・ブランド」があります。消費者は、商品イメージの繰り返しにによって、企業そのものに良いイメージをもつようになります。
 「ブランド・イメージ」が製品やサービスに対して消費者が下す評価です。
「もの」を通じた評価でなく、判断・言動という「こと」に対して、消費者や投資家、取引先、地域社会などステークホルダーが下す評価のことを「コーポレート・レピュテーション」と言います。

 商品戦略で成功しても評判を失墜させた会社はあります。
 スポーツ製品のナイキ社は、安い労働力を得るため未成年労働者を就業させたことが批判を浴びました。
 ビジネスホテルの東横インも、障害者向けのスペースを確保せず、法律違反が表面化したときに、経営者の発言内容がレピュテーションを落としています。
 企業不祥事のほとんどは、商品ブランドに影響する品質問題を事故後の対応のまずさからレピュテーションの問題に拡大してしまった例が多いのです。

 CS(顧客満足)は経営の視点・方向性を示す。リスク・マネジメントは管理手法。コンプライアンス経営は法令遵守の最低基準。CSR(企業の社会的責任)は消費者からみればあたりまえ。
 コーポレート・レピュテーションはすべての経営概念を包含した経営指標。これを正しくとらえてマネジメントする必要があります。
(つづく)

(株)ワイ・ティー・エムコンサルティング 土谷政則
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