「主体的に動く」(その2)2010年05月05日 18時56分41秒

「主体的に動く」(その2)

図書の紹介のつづき。「主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント」
まずは、「オズの魔法使い」のストーリー。
カンザスに暮らしていた少女“ドロシー”は、竜巻に襲われ、愛犬の“トト”と家ごと飛ばされてしまう。
知らない国に着き、善い魔女にカンザスへ帰る方法を教えてもらう。
それは、都のエメラルド・シティへ行って、大魔王使いのオズに頼むこと。
そこで、エメラルド・シティへ向かう。
途中で、脳みそが欲しい“かかし”、ハートが欲しい“ブリキの木こり”、勇気がほしい臆病な“ライオン”と出会い、みんなそれぞれが欲しいものをオズにもらおうと、旅の仲間に加わる。

エメラルド・シティでオズに願いを伝えると、悪い魔女を退治すれば願いをかなえてやろうと言われる。
苦難の末、魔女を倒し再びオズに会うと、オズの正体はただの老人だった。
しかし、ドロシーたちは自分の望みをかなえることができた。

「自分の望みをかなえられるのは自分だけ」
自分の望みをかなえられる力は自分の中にある、という気づきを手に入れるまでの旅を描いている。
気づくまでには、旅が必要だった。
無知から気づきへ、臆病から勇敢へ、停滞から活動へ、被害者意識からアカウンタビリティへと移動する物語のテーマに読者は感動する。
自分の人生で同じような旅をしてきたから。

「立ち止まってはいけない」
「自分の置かれている状況を他人のせいににしてはいけない」
「魔法使いが魔法をかけてくれるのを待っていてはいけない」
「自分の抱える問題がいつか消えると期待してはいけない」
この物語からの教訓は様々だが、その教訓をしばしば忘れてしまう。

事業の失敗は経営者のミスが原因であることが多いが、その事実を認めるCEOや経営陣は多くない。
資金不足、社員の能力不足、ライバル企業の妨害などの言い訳を並べる。
自ら犯した失敗の責任から逃れるのではなく、成功へ続く道に戻るには、結果に対する責任を自分のものとして受け入れるしかない。
(つづく)

(株)ワイ・ティー・エムコンサルティング 土谷政則
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