「主体的に動く」(その4)2010年05月08日 23時13分09秒

「主体的に動く」(その4)

図書の紹介のつづき。「主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント」

すべては自分次第だと、誰もが本当はわかっている。
いくら無視しようとしても、振り払おうとしても、結果の鍵を握るのは自分。
心の底では、自分が間違えたりへまをしでかしたときに、他人のせいにしてはいけないということもわかっている。
どんな人生を送るか、どんな幸せを手に入れるかはすべて自分次第なのだと、誰もが本当はわかっている。

ビジネスにおける成功に関しては、ひとつのシンプルな原則がある。
ビジネスは、行き詰るか結果を出すかのどちらかである。それ以外、何もない。

継続的な改善、イノベーション、顧客満足度の向上、チームワーク、能力開発、コーポレートガバナンスの推進・・・。
興味深いことに、本質を突き詰めると、個人が現状を打破し、求める結果を得るまで何でもやる(もちろん倫理が許す範囲で)ことに帰結するのだ。

失敗を正当化しようとする言葉は、「自分にできること」ではなく「なぜうまくできなかったか」に焦点を合わせる。
自分の力ではどうにもならないことは、絶対にある。
必ずしも、努力や責任意識が欠けていたせいで結果が伴わないとは限らない。
だが、最悪な状況だからといって、無力感に打ちひしがれ、自分の不幸を他人のせいにしているだけでは前に進めない。
どんな状況であれ、自分の状況を受け入れて、より良い結果を導き出す責任を引き受けないと、何ひとつ始まらない。
ともかく、何としても<ライン上>に行かなければならない。

「組織の業績に対し、自分はどのような貢献ができるのだろう?」(ピーター・ドラカー『経営者の条件』
このドラッカーの命題を常に自分に問いかけるような、高いアカウンタビリティをはぐくむ企業文化を創る必要がある。

「規律の文化と起業家の精神を組み合わせれば、優れた結果をもたらす魔法の妙薬となる」(ジム・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー2』
規律の文化と起業家の精神を組み合わせた社内環境をつくるのは社員である。

本書では、「<ライン上>の行動を身につけて求める結果を得るために、自分には他に何ができるか?」。
(つづく)

(株)ワイ・ティー・エムコンサルティング 土谷政則
YTMC http://www.ne.jp/asahi/ytmc/home/index.html

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