「成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝」2010年02月13日 20時45分57秒

「成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝」

 久しぶりの図書紹介です。
最近は、積読が多くて、ちょっと読んでは、違う本に手を出して。
浮気気味の読書が続いて、最後まで読むことがないため、
図書の紹介ができなかったのでした。
もうひとつは、ブログの更新が面倒でした。

さあ、この図書は、マクドナルドの創立者のレイ・クロックの自伝です。
ハンバーガー・チェーンを構想したのが、52歳の時でした。
それまでは、紙コップのセールス、そしてミキサーを販売していたのです。
マックのビジネスのコンセプトは、「いつでも誰でも食べられる」
ファーストフードです。

私自身は、マックはあまり利用しません。
健康のため、意識して避けています。
しかし、この本の随所には、経営についての良い思想が散りばめられています。

ペーパーカップを売っていたころの話。
商売が難しい時、顧客の立場で強引に売り込みはしなかった。
「私の仕事は、顧客の売上を伸ばすことで、顧客の利益を奪うことではない」

明朗会計はマクドナルドのモットーである。
「愚直なほどに簡潔に(キープ・イット・シンプル、ステューピッド)」

野球チームのパドレスを買収して、その試合を見学した時、
あまりの試合ぶりに、放送のマイクを取って群衆に呼び掛ける。
「謝罪します。私はうんざりしています。これは私が見た中でいちばん下らない、
最悪の試合です!」
客はお金を払った分だけの価値を受け取るべきだ。
選手は、応援している客に対して最高のパフォーマンスをしなければならない。

マクドナルドにおいての個人の成功物語とは、決して教育ではない。
信念だ。
やり遂げろ--この世界で継続ほど価値のあるものはない。
才能は違う--才能があっても失敗している人はたくさんいる。
天才も違う--恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。
教育も違う--世界には教育を受けた落後者があふれている。
信念と継続だけが全能である。

この本の後ろの付録に、ユニクロ会長の柳井正氏が解説しています。
この部分は是非読むことをお勧めします。

この柳井氏の解説で気に入った言葉。
「宣伝やパッケージのことばかりに頭を悩ますよりも、
商品の実体を作ること。
消費者が注目するような商品を開発することです」

ビジネスの原点です。

(株)ワイ・ティー・エムコンサルティング 土谷政則
YTMC http://www.ne.jp/asahi/ytmc/home/index.html
https://twitter.com/tsuchiiyokohama