「統計的思考による経営」(その2)2010年03月29日 16時04分00秒

「統計的思考による経営」吉田耕作著 日経BP社 2010年1月25日発行

仕事に対するモチベーションに外因性と内因性のモチベーションがある。
外因性は、ボーナスや給料、昇進など。何かすると何かをもらえる。
内因性は、仕事自体が楽しい、自己充足など。報酬とかかわりなく一生懸命働く。
外因性は短期的に有効だが、長続きしない。
著者は、小集団活動の継続に内因性モチベーションが不可欠という。

小集団活動において問題解決を体験していく過程で、個々のメンバーは、人間としての質、仕事の質、グループの質を高め、さらに協調により、結びついた複数のグループは組織全体の体質を改善し、組織の利益や成果の向上に貢献する。

品質管理でいう品質向上は、バラツキを減らし平均値を改善すること。
「競争」はバラツキを広げ、「協調」はバラツキを狭くする。
なぜなら、情報の共有や助け合いなど、協調的な環境がバラツキを狭くする。

「競争」を奨励すると勝ち組と負け組を作る。
ベテランが未経験者を教えたがらなくなる。忙しく残業の多いベテランと
手持無沙汰な新人の二分され、新人は育ちにくい。
協調の大事な側面は、ベテランが新人や後輩をよく指導することである。

フィンランドの教育は世界一と見做されている。
全国的な学力テストがない。現場の教師が自主裁量権を与えられ、
生徒間、先生同士、学校や学区間などの競争からみんなが解放されている。

組織は市場の競争で切磋琢磨することによって競争力を付けていく。
自由競争を基礎とした市場経済の中で、個々の組織体の目的を達成するための最適化は、全従業員、全関係者の協調が最も有効である。
内部では、協調できるものはすべて協調するべきである。
(つづく)

(株)ワイ・ティー・エムコンサルティング 土谷政則
YTMC http://www.ne.jp/asahi/ytmc/home/index.html
https://twitter.com/tsuchiiyokohama

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://ytmc.asablo.jp/blog/2010/03/29/4981819/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。